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■第63次 県教研を開催
2012年11月3日(土)・4日(日) 


アトラクション(奄美地区支部)
 構成劇「苦い砂糖」
「私たちは過去のことに無頓着で、先人たちのことを葬り去り、目先の欲望にのみ関心を払っていないか」
 海洋民族として生きた時代から、琉球王国による支配、薩摩藩による支配を受けた時代、鹿児島県となるも財政を切り離された時代、戦後アメリカに支配された時代という奄美の苦難の歴史を、サトウキビの歴史とともに振り返る構成劇が、奄美地区支部のメンバーで行われました。
 「サトウキビって甘いのに、サトウキビの運命は甘くないなぁ!」黒糖地獄とも呼ばれる弾圧と収奪、島役人制度による島人同士の分断などに負けずにたくましく生きた島人たちのことを学び、大人になった島の少年たちは、この生き方を受け継いでいこうと決意します。
 最後は、「かっとばせ!サトウキビ。」という曲にのせたダンスで会場を沸かせ、元気を届けました。
【参加者から】
奄美地区に赴任したとき、歴史を学びました。あれから10年、そのことを子どもたちに伝える機会があまりなくなっている自分を反省することでした。すばらしいアトラクションでした。


教育講演会
「福島の教育現場からの告発」 講師 角田 政志さん(福島県教職員組合書記長)

「全国の連帯で、1日でも早く脱原発を実現しましょう。」
角田さんは、福島第1原発の画像を示しながら説明を行い、「これでもまだ原発を動かそうという大きな力がある。一方で原発を0にしようという動きも強くなっている。政府は2030年代までに原発を0にしようと言っているが、もっと早い段階で実現をしたいと考える」と述べました。
 角田さんが自宅から持って来られた土に、線量計を当てると「バチバチ」という音と共に線量計が赤く反応し、日々放射線の影響を受けながら生活する福島の人たちの苦悩の一端に触れました。
さらに写真では、臨時休業や移転となった学校や県内・県外への転校を余儀なくされた子どもたち(転校した子どもは幼・小・中・高・特で県内6,031人、県外12,361人。2012年5月現在)のことや、現在仮設校舎や一つの学校敷地内に3校の子どもたちが学んでいる状況が紹介されました。半日だけ行われた運動会の写真では、子どもたちがビニールシートの上で、長袖長ズボンにマスク姿で応援をする姿や、ビニールシートの上で玉入れをする様子などがありました。マスクをつけ水筒と線量計を身につけて登校する子どもたちの姿は、福島の子どもたちの健康が日々の生活の中で脅かされていることを私たちに突きつけました。
 最後に、角田さんは「福島の現実を話す機会を与えて頂きありがたい。課題は明らかです。沖縄・オスプレイ・水俣病・部落差別など構図は一緒。国の責任を追及し、原発0の社会を作っていきたい・全国の連帯で、1日でも早く脱原発を実現しましょう。」と訴えました。

分科会の様子
 今年度の教研では、原発問題や環境教育などをテーマにしたレポートや子どもの貧困や生きづらさに目を向けたレポートが数多く見られました。新学習指導要領本格実施による、時数のアンバランスや学ぶ内容の増加、夏休み中の行事による弊害などの課題についても議論が交わされました。また、「選抜制度と進路保障・青年期の教育」の分科会では、2日目の討議を高教組の分科会と合同で行うなどの新しいとりくみもなされました。一方で、レポート数や正会員数の少ない分科会もあり、今後の支部教研活動や力量研、サークル活動などの活性化と、組合員1人ひとりの教研への意識や活動の継承が課題となります。

【参加者から】
  • 時代の流れと共にデジタル教科書など、上意下達式に導入されてきつつあるが、対生徒、生徒同士のふれあいを通して学ぶことの大切さを忘れず実践していきたい。今年度も生徒の思いが伝わってくる実践が複数出され追実践をしたいと刺激を受けました。(外国語教育)
  • この分科会に初参加でした。とても有意義でした。学級づくり、班活動、友だちとのつながり・・・などたくさんのヒントをもらいました。宿題の必要性などこれから同僚と議論していきたいと思います。(自治的諸活動と生徒指導)
  • 今年は事務職員だけでなく、2人の教員の方も入り、充実した分科会になったなぁと思いました。学校にくるいろんな職種の方が集まれば、もっといい分科会になるのでは。(教育条件整備の運動と過疎・過密・へき地の教育)








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