角田さんは、福島第1原発の画像を示しながら説明を行い、「これでもまだ原発を動かそうという大きな力がある。一方で原発を0にしようという動きも強くなっている。政府は2030年代までに原発を0にしようと言っているが、もっと早い段階で実現をしたいと考える」と述べました。
角田さんが自宅から持って来られた土に、線量計を当てると「バチバチ」という音と共に線量計が赤く反応し、日々放射線の影響を受けながら生活する福島の人たちの苦悩の一端に触れました。
さらに写真では、臨時休業や移転となった学校や県内・県外への転校を余儀なくされた子どもたち(転校した子どもは幼・小・中・高・特で県内6,031人、県外12,361人。2012年5月現在)のことや、現在仮設校舎や一つの学校敷地内に3校の子どもたちが学んでいる状況が紹介されました。半日だけ行われた運動会の写真では、子どもたちがビニールシートの上で、長袖長ズボンにマスク姿で応援をする姿や、ビニールシートの上で玉入れをする様子などがありました。マスクをつけ水筒と線量計を身につけて登校する子どもたちの姿は、福島の子どもたちの健康が日々の生活の中で脅かされていることを私たちに突きつけました。
最後に、角田さんは「福島の現実を話す機会を与えて頂きありがたい。課題は明らかです。沖縄・オスプレイ・水俣病・部落差別など構図は一緒。国の責任を追及し、原発0の社会を作っていきたい・全国の連帯で、1日でも早く脱原発を実現しましょう。」と訴えました。
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