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■「よろん・えらぶ合同学習会」の報告
開催日 2月16日(土)・17日(日)
会 場
内容等

充実した「よろん・えらぶ合同学習会」
奄美支部  星村博文
 2月16・17日に与論で恒例の「よろん・えらぶ同学習会」が行われました。私も支部を代表して参加しました。一昨年の2月と,昨年の7月にも参加したことがあり,3回目の参加となりました。一昨年の2月は雨でしたが,今回は天候にも恵まれ,冬にもかかわらず南国を満喫してきました。奄美大島も南国なんでしょうけど,与論は本当に暖かかったです。(満喫なんて書くと「何しに行ったんだ」と言われそうですね…)
 05年度から与論と沖永良部の交流が活発になり,合同の学習会も定例化(学期1回)しています。観光と学習と両方できて,欲張りな企画だと思います。今年は,与論と沖永良部以外にも徳之島から4名,奄美大島から3名,本部から柚木園さんと柳県議が参加し,総勢33名の参加がありました。
 1日目は,昼過ぎに船が着くと,「島内観光」と「あーどる焼きの体験」のコースに分かれました。あーどる焼きの体験は共助会の地域レクリエーション活動を重ねて実施していました。
 「島内観光」は与論島を一周しました。島内1周といっても,わずか24kmですので,半日あればだいたい見ることができます。まずは,皆田海岸へ,その後作家の森瑤子の別荘,大金久海岸を通って与論民俗村に行きました。そして最後は島内を一望できるサザン・クロスセンターへ。天気がよかったので沖縄本島,伊平屋島,伊是名島もきれいに見えました。夜は,ホテルで交流会。高教組から2名の方も参加し,大いに盛り上がりました。
 2日目は与論中学校を会場に学習会を開催しました。鹿教組文化部長の柚木園さんが「特別支援教育をインクルーシヴ教育に変えていく」と題して,特別支援教育の現状とめざすべき方向性について語られました。
 世界的な潮流もあって日本も特別支援教育はインクルーシヴ(分けない)方向を打ち出していたにも関わらず,「従来の特殊教育が果たしてきた役割や実績を継承発展させていこうとする」という矛盾したスタンスをとったので,現在の特別支援教育はインクルーシヴ教育とイコールにはなっていないということが語られました。また,全国学力テストなどに見られるように,評価と競争で子どもや教職員を追い立てようとする大きな流れがあり,それもインクルーシヴ教育が進まない要因になっていると思いました。
 亀津小の松下さんと,そのかかわりを全国教研でも実践報告をしたことのある「さちさん」親子と徳之島から一緒に参加して,地域の小学校へ通うことのできなかった壁の厚さや地域の学校へ通えることができるようになった喜び,これからの進路に対する不安など思いを語られました。また,与論中で特別支援学級に通っている子どもの保護者の方は,「子どもの抱えている病気のことが,小さな島なので広がることが怖かった。しかし,声を出さないということは親自身がその子の存在を認めていないということに気づかされた。学校という存在は,大きな力を持っている。医者から余命何年と言われていた子どもが,その年数を超えてこうして生きている。学校は子どもの寿命を伸ばすすごい力がある。そういうことを感じてほしい」と,教育の持つ力,子どもたちの中で育つという力を訴えられました。また,「子どもの手を離すということを考えただけでも涙が止まらない」と,高校以上の進路を保障する場がない与論の現状を語られました。
 私たちはこうした子どもや親の願いを実現するために,「高校に特別支援学級の開設,または養護学校の分教室の設置をする」という運動を展開していかなければなりません。



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