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「学校であったちょっとよさげな話」 

■ちょっとよさげな話 その26「協約交渉」
 今年、1人分会になったAさん。年度初めの協約交渉をしないまま、「良くないなぁ」と思いながらも4月、5月、6月と時が過ぎていた。ところが、勤務時間の変更など、行事の変更がある度に前の月に教頭先生が、ちゃんと断って来る。「これなら、大丈夫か」ある時Aさんが、「1人でも、職員団体として尊重して頂いて有り難いです」と言うと、教頭先生は何のことか分からない様子でこう言った。「私が、変更を知らせていたのは、先生が給食の係だからなんですが・・・」
勘違いに気づいたAさんは、「では、今後は職員団体として、勤務の変更は事前に知らせて下さい」と返し、やはり、協約交渉は大切だと痛感しつつ、その後改めて夏の勤務交渉でも、確認をしたそうです。
ペンネーム じゃみら




ペンネーム:じゃみら

■ちょっとよさげな話・その25「ばればれバレンタイン」
 わが中学校では不要物の校内持ち込みは厳禁。バレンタインチョコも例外ではない。2月13日の給食放送には例年のように生徒指導係による「校内で持っているのを見かけたらその場で没収します」と転ばぬ杖の先の警告が流れた。さて、その日の掃除時間中のこと、近くにいた女子生徒が不意に私に話しかけてきた。
女子生徒「先生、本当に没収するんですか〜」
私「本当だよ」
女子生徒「とりあげたチョコはどうするんですか〜」
私「あとで食べちゃうよ」
女子生徒「じゃあ誰か先生にあげたいときは、目の前で見せればいいんですかね?」
私「う〜ん…」
返答に困りお茶をにごしたままチャイムが鳴って会話終了。生徒が去った後にふと「もしかして、あの子は私にくれるつもりであんなこと言ったんじゃ…」などと思いつき、年がいもなく少しドキドキ。
翌日何にも無かったのは言うまでもない…。




ペンネーム:白衣の男

■ちょっとよさげな話・その24「えがお」
 印刷物に配付物…何かと慌ただしい、学校の金曜日。今日も例にもれず、バタバタ、バタバタ…。昼休みの印刷室は満員御礼!
 一息入れようと、校庭の木陰に座って、楽しそうに遊ぶ子どもたちを眺めてしました。
「みんな、いい顔してるな〜。やっぱ、昼休みって大事だよな〜。」
って思っていたら、そこに、一年生がやって来て、
「なんで、そんなにニコニコなの?うれしいの?」
って言って去って行きました。
 笑顔になっていたのは、子どもだけでなく、自分も!だったんですね〜!
おかげで、その後訪れたちょっとしたトラブルも、笑顔で落ち着いて対応できました!!
 子どもにとっても、大人にとっても、「ゆとり」は大切!!


ペンネーム:サッカー青年

■ちょっとよさげな話・その23「待つ子ども」
 運動会での出来事。自分の学校ではなく、知り合いの先生が勤務する自宅近い小学校へ、応援に行きました。
 さわやかな秋晴れの元、順調にプログラムが進み、いよいよ終盤、リレーになりました。しかし、そこは子どもたちのこと、バトンパスがうまくいかなかったり、転んだりすることも。案の定、子ども同士がぶつかり、1人の子どもが転んでしまいました。すると、ぶつかったもう1人の子どもは、他の子と一緒に走り去るかと思いきや、心配そうに立ち止まって、転んだ子が立ち上がり走り出すのを待ってから、走り出しました。2人の子どもに大きな声援が送られたのは、言うまでもありません。
 待っていた子のチームは、複雑な思いだったことでしょうが、何とも心がほんわかとなる秋の一場面でした。応援に行ってよかった!
ペンネーム:がんばれトトロ

■ちょっとよさげな話・その22「元気になってね」
2年生の元気モリモリやんちゃな男の子が書いたお手紙です。許可をもらったので、句読点や細かい表現も原文のままです。名前は○○にしました。

○○より。
○○せんせいの。おばあちゃん。
しゅじゅつはこわいよね。けど、おばあちゃんしゅじゅつをしないとびょうきが。なおんないんだよ。しゅじゅつがんばつでね。いたいときもあるけとがんばつたらあとからみんなのえがおがみれるよがんばつてね。
○○より。

心のサンタさんでした。
ペンネーム:心のサンタさん

■ちょっとよさげな話・その21「全国一斉学力テスト」
 これは、友人から聞いた話です。鹿児島県北部のとある中学校で起きた恐ろしい事件。

 その日は、あの全国一斉学力テストだったそうだ。
 ほぼ一日中かけて行われるテストに、子どもも職員も疲労困憊。ようやく試験が終わり、ちょっと一息ついていた職員室に恐怖の叫び声が響き渡った。全員のマークシートをチェックしていた職員だった。
「ない!Aさんのマークシートがないっ!!」
 ざわめく職員室。そう、Aさんと言えば、物をなくす常習犯である。自分の物をしょっちゅう紛失し、「なくなりました。」と悲しげな表情で先生たちを見つめるのが得意。紙きれ一枚なくすなんてAさんにとっては簡単なことだ。きっと、自分の学習用具に紛れ込んだにちがいない。やられた!
 あわてて教室をさがす職員。「ない・・・。カバンの中か・・・。」カバンの中となると、マークシートの生存率はかなり低い。押しつぶされて紙くずのようになったプリントを、何度も見たことがある。「もう、ダメかも知れない・・・。」職員の目にも絶望の色が浮かんだ。しかも、不運にもここは抽出校。「無くなった」ではすまされない。重苦しい雰囲気の職員室から、恐怖におびえつつも、Aさんに電話をかける担任・・・・。温厚な校長先生も、転勤してきたばかりの教頭先生も不安げに見守る。

 次の日・・・。職員室中が息をのむ中、Aさんはヨレヨレになったマークシートを手に、何食わぬ顔であらわれた。「よかったぁ〜」と職員一同、怒る気も失せてホッとしたのでした。
ペンネーム:じん

■ちょっとよさげな話・その20「運動会前の日記」
運動会を間近に控えたある日。ある子が、こんな日記を書いてきました。

題 「昼休みのこと」
 今日、昼休みに応援団でする「応援ダンス」の衣装合わせをしました。ぼくは、「女装」で服を着ました。すごく嫌でした。
 でも、他の人に「気持ち悪くないけど、びみょう・・・」と言われました。「女装」が合わないと思いました。

「女装は嫌」だけど、「やるからには似合いたい」と思ったのでしょうか?!
まさに、「男心と、秋の空」は、変わりやすいです!?
そんな子どもたちが、主人公として輝く運動会は、もうすぐです。

                              
ペンネーム:のんおとパパ

■ちょっとよさげな話・その19「ティーブレイク」
 たまたま一人職員室でパソコンに向かって急ぎの仕事をしていたとある日の放課後、廊下に何やら人の気配が…。振り向いてみると中学2年生の女の子2人組が「お茶っ子さめぐんでけろー、お茶っ子さめぐんでけろー」と脱力感丸出しのぬけた声を出しながらこっちを見ていた。
 まったくわけもわからなかったけどなんだかちょっと面白かったので、こっちにおいでと呼び寄せて、たまたまパソコンの後ろにおいていたペットボトルのお茶をとり出して「飲む?」と聞くと「飲む飲むー」とこれまたゆるい返事。
 そこで「飲んでもいいけど、後で僕も飲むんだから口をつけないで飲んでよ」と言ったら、「えーっ!なんでー!」と実に見事なハモり。さらに少し意地悪く「別に嫌だったら無理に飲まなくてもいいんだよ」と言ってみたら、2人はちょっと思案してから「飲みます!」。
それから2人は上を向いて大口を開けて(さすがに背を向けて)互いの口にちょっとずつお茶を流し込んでからペットボトルを返して、少し恥ずかしそうに「ありがとうございましたー」と言ってパタパタと去っていった。
この間わずか1〜2分、後に残された私は何となくリラックスした気分で再びパソコンの世界に返っていったのだった。
ペンネーム:白衣の男

■ちょっとよさげな話・その18「始業式の日」
年が明けて、3学期の始業式の日。
学校に行くと、子どもたちが次々に「○○を忘れました」と言ってくる。これぞまさに「お正月ボケ」。
 極めつけだったのが、職員室で職朝が始まるのを待っていた時のこと。うちの学校は、上ぐつを忘れると、教頭に来客用スリッパを借りる許可を得なければならない。
 「きょうとうせんせ〜い。」と職員室にやってきたその子。「でました、始業式の日の上ぐつ忘れ」と心の中で予想していたら、
「上ぐつを持ってきたんですけど、両方とも『右』だったので、スリッパ借りていいですか?」と。
 「お正月ボケ」を越えた「座布団10枚」ぐらいの理由に、朝から職員に笑顔をくれたその子でした!
                       
ペンネーム:のんおとパパ

■ちょっとよさげな話・その17「教科連絡」
 6時間中5時間授業があって、かなり忙しかったある日のこと。
6時間目の授業を理科室で終えて、やれやれと職員室に向かっていると3年生のAくんが寄ってきて「先生、明日の授業は何を持ってくればよいですか?」そこで、私は「いつもの通りで、明日は理科室で授業をするから」と、これはいつもの光景。
Aくんが走り去って、再度歩き出すと30mもしないうちに同じクラスの別の男の子たちが寄ってきて「先生、明日の授業は何を持ってくればよいですか?」と同じ質問。あれ?と思ったけど、まあ念が入ってよいことだと思い「いつもの通りで、明日は理科室で授業をするから」と伝えた。
またまた歩き出すと、今度は10mもいかないうちにやはり同じクラスの別の女の子たちが「先生、明日の授業は何を持ってくればよいですか?」さすがに今度は「君たちで教科連絡に来たのは3組目なんだけど何でかな?」と聞いたら「だったらいいんです。教科連絡係のBくんが欠席だから、みんな聞きにきたんだと思います」とのこと。
合点がいって「みんなえらいよねえ」とほめたら「Bくん人気者だから」とかなんとか言って楽しそうに教室へと向かっていった。
私は、その後ろ姿を見ながら、思わず顔が緩んでよい気分になってしまっていたのであった。

ペンネーム:白衣の男

■ちょっとよさげな話・その16 「卒業」
最近あったちょっと嬉しかった話です。
中学三年生の最後の授業。
終了10分前からなんだかソワソワしていました。
ありゃ最後なのに授業が楽しくないのかなって思っていたら
終了五分前
先生ちょっといいですか
( ̄□ ̄;)!!
あちゃー

と思っていたら

全員起立
えっ!?

三年間ありがとうございましたと代表の生徒が話して
終わったら翼をくださいを歌い始めました。

涙腺が我慢出来ずに黒板を見たり、天井を見たり
ベルがなり終わってお礼もいわずに技術室に行って泣いちゃいました。

その生徒が明後日には卒業です。

ペンネーム:りゃう

■ちょっとよさげな話・その15 「男子って…」
 ある月曜日、2年生の“まるこめ刈り”男子のおでこに不自然な黒点を発見Σ( ̄□ ̄;)
私「そのおでこ何?」
男子「あぁ〜、これ?くりりん(*^□^*)」

くりりんですか。懐かしいキャラだわ…。数時間後、別の“まるこめ刈り”のこれまた2年生の男子のおでこに黒ペンで書かれた“肉”の文字を発見Σ( ̄□ ̄;)
私「YOUは、もしやキン肉マン?」
男子「わかりますか?」
私「わかります」
男子「なんでぇぇぇ(*_*)」
私「おでこに“肉”と…」
男子「とれてない?」
私「薄く残っています…」
男「(鏡を見ながら)やばい、お母さんに怒られるぅ」
私「仕方ないね。頑張って、怒られてね。先生は楽しんだけど…」

懐かしいキャラを知っているんですね…。
憂鬱な月曜日。でも、ちょっぴり笑える月曜日。
リアル?「くりりん」&「キン肉マン」を目撃。した月曜日(*^□^*)
この子たちに感謝。
ペンネーム:ドラゴンボール

■ちょっとよさげな話・その14 「太宰府天満宮にて…」
 修学旅行の最終日、太宰府天満宮のお守り売り場でのできごとです。
日頃から、私の健康面を気にしている生徒が売り場の巫女さんに『メタボに効くお守りありますか?』と尋ねてくれました。巫女さんは、笑顔で『ありません』と答えてくれました。少し残念に思っていると、その生徒は、私に向かって『先生、メタボのお守りないんだってぇ〜』と大きな声で言いました。一瞬、冷ややかな空気が流れましたが、それを感じ取ったのか巫女さんは、『健康のお守りならありますよ』と生徒に伝えてくれました。仕方なく、健康のお守りを買った私に、巫女さんは笑顔で『いい生徒さんをお持ちですね』と言ってくれました。
健康のお守りと巫女さんの笑顔と、生徒の優しさという収穫の多い修学旅行でした。
ペンネーム:万歩計男

■ちょっとよさげな話・その13 「夢をかなえる象」
 「夢をかなえるゾウ」という本が、今月から、連続ドラマになって放送されています。
 その本の主人公?の“ガネーシャ”(写真みたいなの)が我が校の玄関に飾られています。
以前、校長がインドの日本人学校にいたときに仕入れてきたものらしい…。
 ある日の昼休み、女の子が「先生、この前、習字の小筆をなくしたから、『ガネーシャさま、お願いです。わたしの小筆を見つけてください』って何回もお願いしたら、出てきたよ!ガネーシャって、本当に夢をかなえてくれるんだね!」と教えてくれました。
 そのカワイイお願い(夢)に、ガネーシャも心を動かされたのでしょうね。
 わたしの「宝くじを当ててください」という願いは聞いてもらえるかな…。


ペンネーム:ぞうさん

■ちょっとよさげな話・その12 「アドバイス」
 2学期が始まり、子どもたちも、お疲れの様子。
ある日の昼休み、4年生のNさんが腹痛を訴えて保健室にやって来ました。付き添いのMさんは、保健室の常連さん。痛みをこらえているNさんにMさんが「今日、おうちに帰って、ゆっくり休めば、明日は元気になるよ!明日、学校に来てね!」と、声をかけていました。
いつもは少々頼りないMさんが、ちょっぴりお兄ちゃんに見えたひとコマでした。
ペンネーム:てるてる坊主

■ちょっとよさげな話・その11 「偶然の再会」
 先週は鹿児島で本部の方と飲む機会がありました。天文館をその方と歩いていると、「○○先生!」と自分に呼びかけた青年がいました。私は「△△君?」と尋ねるとその青年は「はい、お久しぶりです」と答えました。それは前任校でたくさんの悪さをして更生施設に送られたこともある教え子でした。
 しばらく立ち話をしたのですが、そこで彼は「あの時先生に怒られたこと、言われ続けたこと、今になって理解できました。あの時はごめんなさい。いつか会って、謝りたかったし、ありがとうって言いたかったから、今日偶然会えて良かったです」と言ってくれたのです。
 その言葉を聞いて、教職員で良かったし、この生徒と会えて良かったと思い、少し勇気をもらった週末でした。
ペンネーム:テキーラ


■ちょっとよさげな話・その10 
 1学期も2ヶ月半が過ぎました。最近、子どもたちも、疲れが溜まりはじめた様子です。そんなある日、低学年の児童が保健室にどっとやって来ました。その中のAさん(女の子)がひとこと。
 「あんべが悪くて、すったいのさん。」
キター!!w(°0°)w…。ステキです!子どもの鹿児島弁。発音もばっちり、おじいちゃん譲り。
 梅雨の憂鬱を吹きとばすある日のひとコマでした。

ペンネーム:てるてる坊主

■ちょっとよさげな話・その9 
別れと出会いの季節…

 離島へ転勤する同僚へ、愛情たっぷりの横断幕を秘密の部屋で作っていると、そこへ数人の子どもたちがやってきてペイントを手伝ってくれました。なかなかの力作が仕上がりそうになった時、子どもたちが、その転勤する同僚に呼ばれました。
私たちは、何も考えずに秘密の部屋≠フ扉を開けたまま作業をしていたのですが、子どもたちは、「〇〇先生にみつかったらヤバイでしょう?」と言って、扉を閉めて何食わぬ顔で去っていきました。
 若干12歳の子どもたちに、感謝したことは言うまでもありません。
 おかげさまで、『初めて見る』横断幕にテレつつも同僚は海のキレイな南の島へ無事旅立つ事が出来ました(^-^)☆
さまざまな想いを抱えて新天地へ赴かれた先生方。くれぐれもお体に気を付けて、子どもたちと共に輝き続けて下さいm(__)m

ペンネーム:ミナゴン

■ちょっとよさげな話・その8 
1年生のAくんが頭痛を訴えて保健室に来ました。

私「しょうじょうは?」
Aくん「幼稚園の時に1枚もらったよ!」
私「えっ!?」

そうです。「しょうじょう=症状」に対し、「しょうじょう=賞状」とAくんは思ったのです。
その時の体温は38.2℃の高熱!

私「冷えピタ貼る?」
Aくん「おうちにゲキレンジャーのゼリーがあるから、それ食べたら元気になるから冷えピタいらない。」

お迎えがくるまでスヤスヤ眠るAくん。
可愛いやら、おかしいやら(^-^)
4月から2年生。素敵なお兄ちゃんになりますように(*^^*)


ペンネーム:ミナゴン

■ちょっとよさげな話・その7 「お別れ会」
今日は、お別れ会の日。

前日、クラスの女の子たちは「先生、明日はちょっと早いけど、その子のためにバレンタインのチョコを持ってきていいですか」と。学校での受け渡しは禁止になったけど、もちろんOKした。

5時間目。その子が来る前に準備。黒板に向き合い、メッセージやイラストをかく子どもたち。楽しそうだけど、何だか寂しそうでもあり・・・。

約束の3時。お別れする子は、久しぶりに学校にやって来た。
ちょっと緊張してる?でも、すでに涙目。

お別れ会が始まった。
みんなからの一言。お互いに照れくさそう。
そして、プレゼント。女の子たちは、チョコと一緒にちゃんと手紙つき。

そして、担任からの話。
話し始めると、家が近くて、よく一緒に登下校してた子が泣き出した。
憎まれ口も叩いたりしてたけど、やっぱり悲しかったんだね。

本人は、一言お礼を言うので精一杯。だから、みんなと握手をさせた。

最後は、1月の歌だった「世界に一つだけの花」を、みんなで歌った。自分も我慢しきれずに涙。

最後の集合写真。目の周りが真っ赤な子どもたち。でも、最後もみんな笑顔で。頑張って笑った。

校門まで見送った。おもいっきり、手を振った。みんな、いい顔してた。

月曜日からは、また7名。
でも、黒板の上に飾ってある写真は8名のまま。
8名は、いつでも笑顔のまま。

                          
ペンネーム:のんおと

■ちょっとよさげな話・その6 「くつ隠し」
 小学校3年生の担任をしていたときのこと。M男さんの保護者から相談が…
「うちの子のくつが、いつも隠されているようなんです。」
詳しく話をきくと、くつ箱の一番上の段に置いてあるはずのM男さんのくつが、下校時刻になると、一番下の段に動かされているとのことでした。子どもの中では、よくある「くつかくし」ですが、隠されたM男さん自身も保護者の方もとても不安そうでした。
早速、学級全体で話し合いを持ち、隠されたM男さんの気持ちを考えるよう、子どもたちに語りました。いつもは、素直に誰がしたのかを話してくれる子どもたちも押し黙り、重苦しい雰囲気が教室中に広がりました。
 しばらくすると、数人の子どもたちが手を上げました。
「私たちも同じことがありました。」
子どもたちの話では、くつの場所が変わっていることが、よくあるとのことでした。とても嫌な空気が教室に広がります。
しかし、私(担任)の中にふとあることが思い浮かびました。
(私)「隠されたくつはいつも同じところにあるの?」
(子どもたち)「いつも自分のくつ箱の上の段にあります」
(私)「…。くつ箱掃除の人、どうやって掃除してるの?」
(くつ箱掃除)「いつも一つずつくつを上にずらして、空いたところを掃除しています。」
(私)「じゃあ、一番上の段のくつはどこにおくの?」
(くつ箱掃除)「一番下の段に置きます。」
その瞬間、教室中が大爆笑に…。そうです。実は、くつかくしでも何でもなく、ただ掃除係が片付けをしていなかっただけだったのです。(子ども)「先生。この20分間は何だったの?」
(私)「いいのよ。この20分間で、安心した子が少なくとも3人はいたんだから。」
その後、残りの25分間はとてもなごやかな雰囲気で授業が進められました。あんなに学級中が緊張し、学級中が一つになって爆笑したのは、初めてだったかもしれません…。


■ちょっとよさげな話・その5 「サッカーの練習」
 入試直前の2月末、中学3年生のある生徒が真剣な顔で「先生、クラスマッチのサッカーは、フル出場で頼むよ」と言ってきた。あまりにも真剣な顔だったので断りきれず了承してしまった。練習もしないで参加するのは恥ずかしいと思い、1年生の生徒を1人誘って、昼休み練習をすることにした。普段は常にスリッパを履いている私が、運動靴で外に出てサッカーボールを蹴っていると、鬼ごっこやのぼり棒遊びをしていた1年生が集まってきた。約20人の1年生に見守られながら、シュート練習をした。最初はおとなしく見ていた1年生も練習に参加するようになって、私になかなかボールが回ってこない…。結局、その日の私の練習はシュート5本だけで終わってしまった。
 練習にはならなかったが、昼休みに運動場で子どもたちと遊んだのは教員になって初めてだった。そして授業ではおとなしい生徒が、サッカーで見せた笑顔が忘れられない。自分が子どものころは、昼休み遊んでくれる先生がいたことを思い出した。勉強ができなくても学校は楽しかったはずだ…。そんなことを思い出させてくれた笑顔に感謝しながら、これからもその笑顔を見られるような学校を作るために青年部員のサッカーの練習は今日も続くのであった。

(ペンネーム:左フォワードを任された男)

■ちょっとよさげな話・その4 「2学期最後の授業で・・・」
 県北の中学校で数学の授業を担当している私は、日ごろから生徒に、「何事にも興味を持って、それを解決するために努力することが大切である」と言って生徒たちの質問に対しては誠実に答えるようにしている。1年生のある学級の2学期最後の授業で、私はある生徒に個別指導を行なっていたとき、事件は起こった。まだ夏用のジャージと半袖のポロシャツを着て授業をしている私のオシリに普段感じることのない感触が・・・・・。ジャージが破れてしまったか?という不安を払拭すべく、後ろをふりむいた私の目に、信じられない光景が飛び込んできた。何と、ある男子生徒が私のオシリに定規をあててサイズ(横幅)を測っていたのである。なぜそんなことをしたのか聞いたところ、生徒の答えは「前から興味があったから・・・」というものだった。教室は大爆笑。パニックになった私は、「そんなことは先生にするのはいいけど、女子生徒には絶対しないように」という意味不明な指導をしつつも、「何センチあった?」と聞いてみた。その答えが「44センチ」という驚異的なものだったので、またも教室は大爆笑。楽しもうと思っていた、私の2学期最後の授業は大爆笑の中、あっけなく終わってしまった。
 その時のことを、職員室で話したら、職員室も大爆笑。誰も私に同情してくれませんでした。それどころか、その生徒が所属する部活の先生がその生徒に対して「横だけ出なく縦も測れ」という指導をされたようで・・・・・・
 もうすぐ、3学期が始まります。縦のサイズをいつ測られるかという小さな不安と大きな期待、そしてオシリの縦のサイズとはどこの長さか?という大きな疑問を抱きながら、新学期を迎えます。
 今年も、生徒の質問・疑問に体を張って答えて、忙しい学校現場に笑いを届けるべく、青年部員の孤独な戦いが始まる・・・・
(ペンネーム:大きなオシリさん)

■ちょっとよさげな話・その3
 7月に入れば『鹿児島の北海道』と呼ばれるY町もかなり暑い。子どもも職員も「あー、早く夏休みにならないかなあ」なんて声があちこちから聞こえる。その日も朝から暑かった。いつものように教室にはいり、「おはよう」と声をかけたが、「ぉはょぅごさぃ・ま・・すゥ」と元気がないあいさつがポツポツ返ってきた。(朝ぐらい、明るく気持ちよくスタートできないものかなぁ・・・)
 教室に活気もないまま朝の会がスタート。日直が抑揚のない声で「朝のあいさーつ、きりーつぅ」といった時だった。学級代議員のNさんが一言。
「あっ、先生の靴下間違ってるぅー」
 自分の足元にこどもたちの視線が集中する。わが足元を見ると右が水色のストライプ、左が青のストライプの靴下が・・・。ユニクロで3足組690円で買った色違いの靴下だった。私の裸眼視力は0.1以下・・・。そう言えば朝慌ててたっけ。
 「先生、だっせぇー」
 「ふつう、気付くよ」
 「職員室で誰も教えてくれなかったの・・?」
 教室は大騒ぎ+爆笑の渦、あまりの騒ぎにとなりのクラスの担任まで何事かと様子を見に来る始末。職員室でも話題になり、「いやー、さすがTっち。わが身を呈してクラスの雰囲気をなごませるなんて・・・」と言われた。いや、めっちゃ恥ずかしかったんですけど。でも、クラスの雰囲気が180度変わったからいいか。開き直って、その日は1日中その靴下で過ごし笑いを提供してみた。こんなくだらない笑いが、今の学校には必要なのかも。

(ペンネーム・かぼちゃの種)

■ちょっとよさげな話・その2
 小学校1年生の女の子が、ある日真剣な顔をして悩んでいました。「どうしたの?」と聞くと、なんと恋のお悩みでした。折りしも時期はバレンタインデーの翌週。「バレンタインデーに、Aくんのお家にチョコレートを渡しに行って告白したの。返事は今度でいいよって言ったんだけど…次の日から学校に来なくなっちゃったの」と真剣です。実はAくんは、バレンタインデーの翌日からインフルエンザで出席停止になっていたのですが、彼女は、自分の告白のせいで学校に来なくなったのではないかと悩んでいたのでした。7歳児の恋の話と バカにしないでください。彼女はいたってまじめなのです。
 それにしても7歳児に恋の相談をされて、自分の恋話が何も無いのに気づかされ、ちょっと惨めな瞬間でもありました…

(匿名希望)


■ちょっとよさげな話・その1
 持久走大会の後、その日のうちに記録賞を渡してあげたくて、給食時間に硯と筆を出し、名前を書いていました。全部の記録賞を書き終わり片づけをしていたときです。やってしまいました!!墨汁の容器を倒し、机一面にぶちまけてしまったのです。ぼう然とする私。気がついたときには、クラスの子どもたちが雑巾を持って後片づけをしてくれていました。そして、私が雑巾を持ってきたときには、後片づけはすべて終了していました。
 担任がおっちょこちょいだと子どもたちはしっかりするんだなあ…と、自分に都合よく納得してしまいました。
(ペンネーム・ぽっかぽか)




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