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賃金の維持・改善を求めて炎天下の行動に参加して
北薩地区支部藺牟田小分会
早ア当和

 7月23日に公務員連絡会主催の「2008人勧期の第2次中央行動」に参加した。炎天下の日比谷野外音楽堂に全国から3千人の仲間が結集し、要求実現に向け中央集会、デモ行進を行った(午前中は、地方公務員部会の2千人の集会が行われた)。公務員をとりまく厳しい状況を少しでもはね返す全国の仲間の熱い思いを共有し、まさに汗だくとなった一日であった。
 原油高騰を引き金に、生活関連物資の一斉値上げが労働者の生活を直撃し、深刻な格差に追い打ちをかけている。それだけに今期人勧は、公務員の課題にとどまらない重大な意味を持っていることから、公務員連絡会は、この日を人勧期闘争最大の山場として設定し多くの参加者を結集させたのであった。行動目標として、@賃金・一時金の水準改善はもちろんだが、A昨年の報告で言及されていた住居手当の廃止を含めた見直しの再考、B燃料費高騰に踏まえた通勤手当の引き上げ、C非常勤職員の処遇改善、D実効ある超勤縮減策と所定勤務時間の短縮等の課題が設定されていた。しかし私たちがデモを行っている間に持たれた人事院の給与局長等との交渉においては、「作業中」を理由に具体的な回答は引き出されずに総括集会となり、団結がんばろうでこの日の行動を終えた。
 なお午前中の地方公務員部会の集会では、わが鹿児島県はもちろん大阪府など全国の半分以上の自治体が何らかの人件費削減を余儀なくされている状況から、国段階の人事院勧告の重要性が強調された。
 最後に霞ヶ関の官庁街をデモ行進しながら、ふと思ったことを記して報告を終わる。怪物のモンスターとデモ行進のデモが同根語であるということだ。デモは「デモンストレーション」の略であるが、この「デ」は強勢辞で、本当の意味は「モンストレーション」なのだそうだ(『英語の語源』より)。まさに押しかけられる政府や企業の側から見れば、労働者のデモ行進はさながら怪物(モンスター)であり、なにか不吉なことの前兆(モンスター)と感じられるものなのだ。そのような意味からすると、私たちのデモはまさにそうした意志を込めてとりくまれなければならないのであるが、果たして現段階どうであろうか?私たち労働組合のデモを含めた存在が、政府や資本にとって「脅威の存在」となっているであろうか?と自らに問いかけつつ、東京の青く・暑い空の下で、のどをカラカラにさせながら「給与を改善せよ!一時金をあげろ!」等とシュプレヒコールを繰り返し、汗をいっぱいかいたのであった。

  

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