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養護教員部への扉
九州ブロック養護教員部学習会 沖縄大会出会報告

ものつくりの時間  普天間基地移設問題にゆれる沖縄の地で12月12日〜13日に九ブロ学習会が開催されました。
 前日から沖縄入りした仲間は、気温24℃という真夏の暑さに早々半そでシャツを購入。泡盛を送る仲間。平和の地に慰霊し、観光に散策し少々日焼けした17名の仲間たちでした。全体で約450名の参加。
 一日目は、養護教員部をとり巻く情勢と課題について日教組養護教員部副部長の須田さんより報告がありました。
@ 2011年度から廃止予定の教員免許更新制度。本年度、講習を受けた人に対する配慮をどうすすめるか。
A 学校保健安全法改正に伴い、結核検診の問診表を保健調査票の中に盛り込むことや座高の廃止など子どもの実態に即した施工令・施行規則の見直しを求めていくことを確認しました。
B 新型インフルエンザを通して「うつる」病気をどう考えるか、人権は守られているか、情報が錯綜する中、厚労省は現在「軽症のまま回復している。感染拡大は大きい」。国立感染症研究所の報告では、「致死率は、季節性のインフルエンザなみで日本では毎年約一万人程度であること。」また、私たちの運動としては学校での集団予防接種でなく個別接種をすすめること。潜伏期に摂取すると危険であること等、情勢の報告がありました。
C 集団フッ素洗口が増えていく中、薬物を使う予防でなく、それに変わるものとして健康教育の充実、保健指導をアピールする必要性があります。
次に九州ブロック養護教員部のアンケート結果をもとに討議の柱を@集団フッ素洗口について A組織拡大について Bその他とし、活発な討論がなされ、その内容は示唆を与えるものでした。
 二日目は、お二人の講演がありました。一人目は、現在、姫百合平和祈念資料委員・証言員の宮城喜久子さん(85歳)による「次世代へ今伝えたいこと〜ひめゆりの証言〜」。16才の時、3ヶ月間の戦争証言。衛生士のお手伝いとして働いていた。生理もなくなり、「人間」ではなくなった体験。小2の時、国家総動員法がつくられその後10年のうちに有事法制が引かれ、「辛抱する・がんばる教育」と「法律」によって「まじめに」国に協力していったこと。たくさんの友人の名前をあげそのひとりひとりの死の生々しさ、兵隊さんとの生と死の出会い、教頭先生や母親から「死ぬために生まれてきたのではないから生きて!」という訴え。住民の悲惨な死を見送る。戦後40年間、口をつぐみ続けた。語らなければならないと感じたのは、40年後、亡くなった友人の「がま」に入ったことに始まった。戦争が終わって「生きられて人間だ」と思った。人間にとって一番大事なものは「いのち」だ。だからこそ今、「組合」が必要だと力説された。聞きながら、ずっと涙がこぼれていました。
 二人目は、静岡大学 情報学部の笹原 恵さんの『「フッ素洗口」に伴うインフォームドコンセントの問題点について』フッ素洗口をめぐる情報提供の問題点は、@基本情報の欠如 A学校、教育委員会自ら判断する姿勢の欠如 B学校、教育委員会等によって提供される「情報」の欠如→結果的にインフォームドコンセントの不在(自己決定権の疎外)=結果として情報操作 Cフッ素洗口は誰がやるべきなのか・・学校≠医療専門職、等々学生のディスカッションを通して、たとえばフッ素についてのチラシから実施をするかどうかの判断、ヤフーで調べると推進派が上位をしめし、グーグルで検索すると反対派が上位をしめるというメディアテラシーとの関係も出てきて「情報量が少なすぎることによる無知に対して恐怖心を感じる。」という結果になった。現在、集団行われているフッ素洗口ははたしてインフォームドコンセントが十分出ないことがよくわかった。
 とても、「学習する・食べる・遊ぶ」の充実した二日間でした。


 



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