はじめに 鹿教組の情報 ほっと一息
TOPICS イベント情報 リンク
戻 る
養護教員部への扉
「県養護教員部夏季学習会を終えて」

清原小分会 安西 美千代

 8月24日〜25日の2日間、互助組合会館において77名の養護教諭の出席のもと県養護部夏季学習会が行われました。この学習会は、「運動の理論方向性の問い直しと確認」をしながら学習を進めることになっています。
1日目は、全国の仲間が集う日教組養護教員部研究集会の環流報告、健康が法律で縛られ「健康が国民の責務」となっていった経緯などについての講演会があり、充実した研修内容でした。
 講演会は、福岡県教組養護部長の長田眞智子さんによる「新規制定法を考える」で、「健康21」から「新健康フロンティア戦略」までの法律・施策の流れを追いながら、健康であることが自己責任・個人の努力・受益者負担を原則とするものへ大きく転換し、弱い立場にある人々にさらに負担を強いていることを学習しました。また、県や市町村が策定する「○○健康増進計画」などの数値目標に振り回されず、子どもたちと向き合う日々の実践の大切さを確認しました。
 第1分科会「子どもの健康をめぐる問題・健康教育の自主編成」では、子ども・保護者・外部とどのようにつながっていけば良いのか、南薩支部からの「子どもとつながること」についてのレポートをもとに、個々の子どもとのかかわりの事例交換や子どもとつながる時の養護教諭の立ち位置などについて活発な論議が行われました。
 第2分科会「子どものいのちと健康を守る健康権の確立」では、1日目は食中毒についての自主レポートをもとに学習や、対応のあり方について問題を話し合いました。2日目は、新しいとりくみとして先輩の体験談「仲間に聴こう」を設け、社会の流れがどのように変わっても、子どもに寄り添うことが大切であり私たちにできることであることを再確認しました。仲間の先輩から多くのことを学ぶと共に、私たち自身をふり返る良い機会となりました。仲間同士の学び合いの大切さを再認識しました。
 第3分科会「養護教員部運動の発展のために」では、労安法・保健主任・評価制度など各種の制度や法が導入され、その問題と改善に向けての実践を出し合いながら養護教諭の職務の問い直しをしています。今回、肝属支部より「個人情報」についてのレポートをもとに、プライバシー保護の意識を高める研修の重要性を認識しました。子どもが必要としていること、実践しなければならないこと考えるためアンテナを高くし仲間と共に学習をしていくことを確認しました。
仲間とつながることの喜びや支え合いの大切さをしっかりと胸に刻んだ2日間でした。恒例の夜の交流会は、工夫を凝らしたパフォーマンスの連続に養護教諭の底力を見せつけられました。本音で語り笑い合える仲間ってほんとにいいものだと思いました。

 



トップページへ戻る