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養護教員部への扉
鹿教組養護教員部第37回定期大会

 6月17日の第37回定期大会に県内各地から37名の代議員が出席し、05年度の総括と06年度の活動方針について活発な意見討論が行われました。05年度は突然に曽於支部内でフッ素洗口が始まり、その実態と経過報告をしていただきました。県内でもフッ素洗口導入の動きが見られ地区協や支部内で交渉し、今のところ阻止できている状況にあります。また、職員の健康診断については鹿教組本部の認識の甘さを指摘し、今後、議案書等にも意見反映に努めることを約束していただきました。修正案については、日置支部から「保健主任制度」の問題が出されました。長年、撤廃をめざしてきましたが、昨年、日教組本部でも見直しされ、撤廃を含め検討し形骸化することで原案どおりすすめることになりました。多数の賛成のもと原案通り可決され、無事に大会を終了しました。




大会終わってホッとするひと時

大会宣言(案)

 政府は、教育基本法「改正」案を閣議決定し、第164通常国会に上程し、衆議院の特別委員会で審議を行いました。会期が延長されなかったために持ち越しとなりましたが、今後は秋の臨時国会に向けて予断を許さない状況が続きます。
 一方、小泉政権が推し進めた「構造改革」は、「弱肉強食肯定」の「安全・安心・安定」とは無縁な格差社会を出現させ、そのひずみは教育にも反映し、子どもたちを覆っています。

 そのような中、第37回鹿教組養護教員部定期大会は開催されました。

 現在学校では、いじめ、不登校、性の問題、子ども虐待など、子どもたちの心と体の健康に関わるさまざまな課題が山積し、特に保健室における子どもへの適切な対応が多く求められています。しかし、その一方で「兼職発令による授業」が増えることが懸念されます。
 私たちは、こうした状況に対応するために、本務の確立と校務分掌の見直し、定数改善を求めてたたかうこと、民主的な学校保健組織をつくるために保健「主任」制度の撤廃も含め検討することを確認しました。今後、厳しい状況になっていく人事や労働条件の中で、仲間がつながることの大切さを確認しました。

 また、憲法・教育基本法の「改正」への動きが加速している今、03年5月に施行された「健康増進法」が、私たち国民の「健康増進のため」としながらも実は「戦争をする国づくり・する人づくり政策」の一環であるということを見据えなければなりません。
 私たちは、子どもの人権を守るため「学校保健」に不当な介入をさせないとりくみを強化しなくてはなりません。

 さらに、「健康日本21」により学校現場へのフッ素を使用したむし歯予防を推進する動きが強まる中、私たちは教育的な観点から、「学校で行う歯科保健指導にフッ素などの薬品は適さないこと」「学校で一律に行う必要はないこと」を、また、学校での集団予防接種についても、「学校は教育の場であり、医療の場ではないこと」を確認しました。
 私たちは、フッ素導入、予防接種、結核健康診断等を学校から排除し、子どもの生命と健康を守るためのたたかいをすすめていくことを意志統一しました。

 大会に結集した私たちは、「教え子を再び戦場へ送るな」という不滅のスローガンのもと、現在の憲法、教育基本法に基づく民主教育の創造のたたかいをいっそう強化し、組織の強化拡大に全力を注ぐことをここに宣言します。

       2006年6月17日    第37回鹿教組養護教員部定期大会

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