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障害児教育部への扉
子どもや保護者の願いから運動を創造しよう<2011年度障害児教育部大会から>
2011年度鹿教組専門部大会報告
障害児教育部長 中 野 郁 雄(鹿児島養護学校分会

 6月11日(土)に,互助組合会館の会議室において障害児教育部の定期大会が行われました。各学校から23名の代議員が参加し,2010年度の経過と総括案,2011年度の活動方針案とスローガン案が提案された後,一般討論が行われました。
 現場で多忙化が進み,子どもたちとじっくりかかわり合えない実態や,学校移転やバスに関する条件整備の問題などが報告され,意見交換が行われました。ある学校では,1台のバスに子どもが50名ほども乗る路線があるが介助員が1名しか配置されておらず,負担がたいへん大きいこと,子どもの安全面からも問題があることが報告されました。また,通学バスで毎日90分もかけて通学している子どもがいること,車いすで通ってくる子どものためにリフト付きのバスの配置を求めて運動していくことなどが出されました。こうした実態を改善するために,各学校では子どもたちの実態や保護者の要望などを把握し,ねばり強く分会で交渉していくことや,県議会議員などへのはたらきかけも必要であることが確認されました。
 鹿児島もう学校の寄宿舎では,移転に伴い環境が変わったことによる寄宿舎生への対応のために,4・5月は日曜日の宿直を1名増員することを交渉で認めさせた事例が報告されました。(寄宿舎指導員の負担増にはなるが)また,修学旅行の休養措置が設けられていないことについて昨年に引き続き討論が行われました。修学旅行の帰りを金曜日にすることで休養措置を生じさせなくしていることを校長会で申し合わせているのではないかという指摘があり,校長たちに「修学旅行の引率が精神的にも肉体的にもどれだけ職員に負担がかかるかを分からせる必要がある」という意見が多く出されました。
 一般討論の後,採決が行われ第一号議案「2010年度経過報告及び2010年度闘いの総括案に関する件」,第二号議案「2011年度活動方針案及びスローガン案に関する件」は,賛成多数で承認されました。
 いろいろな課題の解決に向けて,寄宿舎の四校連絡会や障害児教育部会での意見交換を行い,各分会での交渉,鹿教組本部の県教委交渉を強化していかなければなりません。また,他県との交流を深めるために,8月に鹿児島市で開催される「第39回九協障害児教育部学習会」へ積極的に参加していくことが確認されました。





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