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青年部への扉
「日教組青年部2010春闘・組織強化拡大全国交流集会in熱海」

2月12日から14日にかけ「日教組青年部2010春闘・組織強化拡大全国交流集会in熱海」に鹿教組青年部からも4名が参加し、全国の仲間と交流しました。

<感想>
日教組青年部2010春闘・組織強化拡大全国交流集会に参加して

鹿児島支部青年部長 前田庸介

 2月19日(金)〜21日(日)に熱海で行われた日教組青年部2010春闘・組織強化拡大全国交流集会に参加させてもらいました。日本全国から160名ほどの青年部が熱海に集まりました。1日目は,オープニングの後,「職場のメンタル課題への取り組み方」という演題で,渡部 卓さんの記念講演がありました。自殺者が12年連続で増加し続け昨年も3万2000人の方が亡くなり,事故で命をおとされる方が年間約5000人ということで,自殺者の異常な多さを話されました。また,自殺未遂も年間3,40万人いるそうです。日本の教育現場のメンタル対応の遅れは顕著であり,メンタル・ストレス問題は緊急課題としてとり組む必要性を話されました。ストレスを軽減させる,傾聴の9箇条ということで「聴く」ことの大切さの話もあり,学校現場でもすぐに実践できるアドバイスも聞くことができました。1時間の講演でしたが,もっともっと聞きたいなと思うくらい話が頭に入ってきました。
 講演の後は,16このグループに分かれ,「どうすりゃいいのさ,この日常」ということで我々青年部の日常について各分散会で話合いをしました。働く場所も職種も違う仲間ですが,悩みは似たようなものが多く初めて顔を合わせた仲間も自然と打ち解けていきました。
 1日目の夕食は,各分散会ごとに熱海の町に繰り出してそれぞれで交流を深めるという初めての試みでした。私のグループは,近くの海で記念撮影をした後,近くの居酒屋さんで飲食をしました。日本各地から集まっているので,それぞれで飲むお酒も違い改めて日本の広さを実感しました。
 2日目は,各分散会ごとに徹底討論を1日中した後,情宣紙作成をする日程でした。養護教諭や栄養職員などいろいろな職種の仲間がいましたので,職種間連携の課題について最初に話し合いました。この中で,「そもそも少数職種の教職員のことを意識したことも無いな。」という発言がありました。こういった全国交流集会に参加しないとこんなこと意識せずに働き続けていたのかもしれないねと言って話し合いが始まりました。少数職種の仲間から,「少数職種じゃない先生とかから声をかけてもらえると助かるな。」という発言がありました。「わたしは,自分から誰とでも話せるよ。」と,いう仲間もいましたが,とにかく,相手が誰に限らず,自分から声かけをしていってコミュニケーションのある職場を目指そうという風にまとまりました。
 続いて話し合ったことは,「職場で楽しいこと」でした。しかし・・・意見があまり出ずに,話していてもいつの間にか職場の現状や愚痴が出てきましたので,それでは,理想の職場について話し合おうということになりました。その中で,理想の職場に近づくために私たちは,「ありがとう・お疲れ様を目を見て言おう。」「何か手伝おうか?」などの声かけをしよう。「ティータイムを大切にしよう。」に,とり組んでいくことにしました。 2日目の夜は,全体交流会でした。途中,各ブロックごとの紹介もあり大いに盛り上がりました。
 最終日は,分散会報告・全体会がありました。分散会ごとに2日目話し合ったことをそれぞれ工夫して報告しました。どの分散会も5分という与えられた時間でしたが,前日話し合いがいかに充実して盛り上がったか伝わってきました。その中で,東京の仲間が,東京で行われていることは,いずれ全国に広がっていくということで東京の現状について話がありました。今年度から主任教諭制度が始まっていること,新採者がうつや過労で毎年100名程辞め,毎年1人は,自殺・過労死が出ている現実を話してくれました。「組合は,まるで駆けこみ寺のようである。」そうです。また,こういう現状があっても都教委は教員を育てる気がなく,まるで使い捨て状態であると言っていました。個別の呼び出しによるストレスで切迫流産もおきているそうで,話を聞いて怒りを感じました。
 せっかくの熱海でしたが,ゆっくりと温泉に入ることは,はっきり言ってできませんでした。しかし,全国の仲間と交流・討論を3日間みっちりした疲れはありません。帰る時は,組合員になって良かった。同じ思いの仲間が全国にいる。さらに,組合の必要性を改めて感じました。また,このような気持ちにもっともっと多くの教職員になってもらいたい。そのためにも,鹿児島に帰ったら組織の拡大に努めなければならないと感じていました。熱海に行ったという事実だけでも嬉しいのにこんなに多くのことを感じることができた最高の3日間となりました。






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