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事務職員部への扉
第30回九ブロ学校事務研究集会(熊本大会)報告
国分小学校分会 田中正紀

 最後の年になると思い、久しぶりに九ブロに参加した。阿蘇には車で直接行ったことがなかったので、時間がどれ位かかるか、またどの道がいいのか等考え、事前にインターネットで調べた。当日10時受付10時40分開会だったので家を6時45分に出発した。
 熊本インターまでは2時間もかからなかったが、インターから阿蘇までの57号線と212号線は思ったより長く感じた。それでも9時30分前には会場に着いたので余裕の到着であった。役員の人は打ち合わせ等で前泊していたので、すでに全体会受付準備の会場に待機されていた。久しぶりに会った役員の人と話をしたが、その折「レポートを書いてください。」と頼まれ「エー」という感じだったが話を聞けば最年長者(経験豊かな先輩)にお願いしてる、ということでやむを得ず引き受けた。最年長者(退職予定者)が4名程いたがその内あと2名は2日目の全体会の感想発表をしなければならないということであった。最後はゆっくりと研修会をと思ったが甘かった。こんな事をしている内に参加者が次々に到着し、牧之原小の先生も無事来られ安心した。前置きが長くなったので早速研修会の内容を報告したい。
 初日の全体会では、開催県の熊本県教組委員長が、厚生労働省も成果主義の間違いを言っていることや、教育等の向上には現場の意見を尊重すべきであることなどを語られた。
続いて行われた分科会で、私は「賃金・権利・組織」がテーマの第1分科会に参加した。レポートが3本あった。熊本県の「人事評価制度」、宮崎県の「任用問題」、鹿児島県の「子どもの視点での学校事務労働」であった。以下レポートごとに報告したい。

<レポート@> 「人事評価制度」はどこも導入されているが、県によって多少違いがある。熊本の場合は、自己評価と評価者評価があり、自己評価は公表するが評価者評価は公表しない。いわゆる勤務評定である。しかし、参加者の報告によると福岡市は勤務評定の開示もしているということであった。
将来的に処遇に反映されるかもしれない人事評価制度を考える際に、共同実施、職務標準表をどう作るかということを早急に論議しなければならないと思う。

<レポートA> 宮崎県における「任用問題へのとりくみ」は1997年度から学校事務の採用試験区分が廃止され、知事部局の一般行政及び一般事務に含めて採用されることとなり、人事でも知事部局との交流が行われている。そのため様々な問題があり、現在私たちがとりくんでいる学校事務相互支援組織(共同実施組織)に大いに関係があり、宮崎にとっても私達にとっても将来の事務の確立の上から論議していかなければならない問題である。

<レポートB> 鹿児島の「子どもの視点での学校事務」は過去にもとりくんだ人はいると聞いていたが、なかなか実践できていない。そういった意味で、また、子どもの要求、子どもとの関り、校内での事務職員の役割等を考えれば、共同実施と共に将来の一方向性なのかもしれない。学校は教員だけでなく教職員みんなで成立しているのだから。

夜の交流会は久しぶりに会った人や、昔勤務していた地区の人の話を聞けたりして、楽しく過ごす事ができた。また、各県特産の焼酎や菓子等が当たる抽選会もあり賑やかなうちに交流ができた。
 2日目の全体会は、日教組事務職員部長の「事務職員部運動の現状と課題」というテーマで話しがあった。この中で「長」の配置の問題や、国家公務員に人事評価制度が導入されたこと等の内容であった。
 何年ぶりかの九ブロ事務職員研修会に参加したが、参加者は皆さん真剣に論議をしているし、実践しているので、自分も頑張らねばと思うが、学校に帰れば一人になり日常の仕事に終われなかなかとりくめない内に最後の年になってしまった。しかし、事務職員制度が出来て以来、「事務の確立」は当時からの課題であり、先輩が苦悩しながらとりくんだ問題である。ここ数年で方向性を決めなければならない重要な時期である。皆さんの叡智を結集し後悔しない結論を得たい。
 最後に、閉会式で病気療養中の元熊本県事務職員部長の方の身に詰まる挨拶に敬意を表すと共に、実行委員の方のご苦労に感謝いたします。雄大な阿蘇の地で研修会に参加できてありがとうございました。
 来年の鹿児島での第31回九ブロ事務研が成功するようお互い頑張りましょう。




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