4月21日行われた「海賊対策法」に反対する日教組院内集会に参加してきました。
「海賊」というと、映画の「パイレーツオブカリビアン」の影響か、フィクションの世界とか昔の出来事というイメージがあり、「え、今どき海賊?」というのが多くの方の意見だと思います。しかし、実は、この「海賊」は、近年世界各地で頻発しており大きな社会問題となっているのです。そこで、各国は海賊対策に乗り出しましたが、3月14日日本も海上自衛隊2隻を派遣し、さらに「海賊対策法」の制定を狙っているのが現状です。
「海賊」出没の多くの原因は国内の政治不安や貧困によるものだといわれています。ソマリアの人権活動家の一人は「無政府状態が19年も続いたソマリアには、支援が必要です。若者が未来をもつことができず、唯一の仕事が海賊なのです」と語っています。日本がやるべきことは、自衛隊を送ることではなく、武力によらない平和憲法の要請する民生支援なのです。
また、この「海賊対策法」は、戦後60年余年一度もなかった他国への武力行使を認めるものであり、なし崩し的に改憲への道を作るものにもなります。現在、この「海賊対策法」の危険性が伝えられない中で、世論調査では60%以上の人が「賛成」としています。私たちはこの法案の危険性・問題点を広げるとともに、自衛隊のソマリアからの撤退、「海賊対策法」の廃案をめざしていかなければならないと強く思いました。
今回、鹿児島から選出の民主党議員川内ひろしさんが見えられ、国会情勢を報告してくださいました。国会の場で、厳しく与党を追及されているようです。
※ 4月23日、世論を追い風に、も ろさをみせる野党共闘につけこみ「海賊対策法」は衆議院を通過しました。
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