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平和への扉
第12回
「5・15沖縄平和行進」

 5月15日〜18日にかけて「5・15沖縄平和行進」が開催され、鹿教組からは5名が参加しています。
 今回は、参加者の感想をご紹介します。

 「沖縄を歩いて」         日当山中学校分会 町田 泰子   
 私たちは南コースは悲惨な地上戦となった場所を巡るコースを歩いた。健康な自分たちでさえ3日間で50q歩くのはとても大変だった。けがをしたり、ケガした人を支えたり、道具を持ったり空腹で歩くのはどんなに大変だったことだろう。ましては、道路も舗装はされていなかっただろうし、いろんな障害を避けながら、逃げながら移動するのは考えただけでも恐ろしくてたまらない。
 一番印象に残ったのはアブチラガマだった。ガマの中はまっくらだった。あの中で走りまわっていたと聞いてびっくりした。暗闇、うめき声、異臭の中で生活するのは考えただけでも圧迫感があり、私は生活できないと思った。その中で生活せざるを得なかったひめゆりの生徒さんたちは優しくもありたくましさも感じた。ガマの中にも差別があり、入り口付近は家畜・韓国の人、住民だった。殺されてもいい順番で生活していた。あと、終戦は8月15日であるが、ガマの中では9月下旬まで続いていたと聞いて驚いた。また、戦争は終わったと伝えに来た人を信じなくて殺害してしまったと聞いて、当時の教育の恐ろしさを感じた。
歩くことで知る沖縄があり、まだまだ勉強していかなければならないと思った。
 当時のことを目の辺りにしてつらい気持ちになることもあったが、楽しい出来事もあった。たくさんの人と出会えたこと。全国にこんなに仲間がいるんだなととてもうれしく感じた。レンジャーの人たちも炎天下の中走って誘導してくれたり、本当にありがたかった。おもしろい再会などもあり、違う職種の人と関わることができ刺激になった。
 体は疲れはしたけど心の中は充実感でいっぱいだった。たくさんのことを学べたり、意識も高まり、はじめはちょっと不安だったけど今は本当に参加して良かったと思う。いろいろありがとうございました。
 職場に戻ると生徒たちにどこに行っていたかを聞かれた。行くときは「ちょっとそこまで」みたいな感じで出てきたのだが、やはり生徒たちにも伝えていかなければと思い、「沖縄に行って平和行進をしてきたんだよ」と伝えた。「基地のことや教科書のこと平和な世の中が続くように歩いてきたんだよ」と話した。語ることで見える沖縄、戦争のおかしさ・平和の大切さを少しずつでも語っていきたいと思った。

 「知ること、そして行動すること」 栗野中学校分会 外山 仁子
私たちが歩いた南コースは、日本軍が「本土を守るため」に沖縄とその住民を時間稼ぎのために「捨て石」として犠牲にした悲惨な地上戦の歴史をたどるものでした。中でも衝撃を受けたのが、糸数壕での体験です。沖縄県教組の方の説明を受けながら見学しましたが、戦争がいかに人間を醜いものに変えてしまうのかということをつきつけられ、ひいては自分の中の醜さや差別意識をのぞき込むような息苦しさを覚えました。
沖縄から帰って2日後、2年生の平和学習で今回の旅のことを子どもたちに語る機会がありました。5月15日が日本に返還された日であることをほぼ全員が知りませんでした。そればかりか、沖縄が27年もの間、日本から切り離され米軍支配の下にあったこともほとんどの子どもが知らなかったと思います。今回の体験で私自身が知ったこと、体験したことを子どもたちに伝えていくことが自分の責務であると感じることでした。
今回の平和行進には、各県各単組から多くの若い仲間が参加していました。教育基本法が改悪され、今や平和憲法までもが改悪の危機にさらされようとしています。さらに新テロ特措法の参議院本会議での再可決や高校歴史教科書検定の問題など、戦争をできる国への下地づくりが法律・思想の両面から進められつつあります。そんな今だからこそ、より若い世代の人たちに実際に沖縄を見て歩いて感じて欲しいものがたくさんあります。
「教え子を再び戦場に送るな!」

 「沖縄の過去と現在に触れる旅」 女性部長 堀 朝子
今年で31回目を迎えるという5・15平和行進に初めて参加した。
もう少し沖縄について学習してから参加しようと思っていたのに、結局出来ないままの参加となった。
毎日のウォーキングが、きっと役に立つはず、歩くことにやや自信さえあったのに1日目から足指に大きなマメ。2日目、3日目とマメは増え最後は引きずるようにして歩いた。でも、完歩できた。そのことに大きな感動を覚えた。大音量で君が代や軍歌を流しながら縦横無尽に走り回り、汚い言葉でののしる右翼の妨害に決して臆することなく、全国の仲間と共に粛々と歩みを進めた。仲間たちの力はすばらしかった。
 沖縄の過去と現在を、自分の目で見て、自分の足で歩いて、ほんの一端ではあったが、触れることが出来た。
63年前、本土防衛の捨て石作戦として想像を絶する悲惨な地上戦となった沖縄。2日目にアブチラガマに入ることが出来た。ガマの中で説明を聞きながらあまりの悲惨さに胸がつぶれそうになるくらい苦しくなった。二度と戦争を起こしてはいけないと改めて思った。
 そして、今。
沖縄は、日本の国土面積の0.6%しかないのに、在日米軍基地の75%が集中しているという。
平和行進の途中で、基地も見て抗議行動もした。あの広い基地を見て「基地の島沖縄」を実感した。日米政府によって進められる米軍再編・米軍基地のさらなる強化・拡大を決して許してはならないと、強く強く思った。
 初めての参加だったが、いろいろな単産の人たちとの交流もでき、沖縄を知ることができ、本当に勉強になった。


全体集会 全体集会
福島瑞穂社民党首 歓迎の寄せ書き
歓迎の寄せ書き 歓迎の寄せ書き
白梅之塔 ガマの入口


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