教育基本法を改悪しようという動きが加速度的に活発になり、10月末にも衆議院を通過しそうな勢いです。子どもが親を殺したり、働きたくない若者が増えたりしたことが教育基本法のせいにされ、改悪しようとしています。この世の中、社会情勢が人間的でない状況の中で、教育界を変えただけで今の状況が変わるはずがありません。私たち教職員は、学校の中で「お金が一番大事だ、お金を儲けるためには何をしてもよい」などという教育はただの一度足りともしてこなかったはずです。世の中の風潮が、お金を儲けるためには何をしてもよい、会社が儲かるためなら、人間をリストラし、非正規雇用を増やし、偽装請負などの法律違反をしてもよいという風になってしまっています。親がリストラされ、卒業しても非正規雇用でしか雇ってもらえない状況では、働くことに夢を持てといわれても持つことは不可能です。世の中の企業がもう少し労働者を人間らしく扱ってもらわなくては、今の社会状況は変わらないと思います。
一方、北朝鮮問題で戦争の危機が叫ばれています。党や政府の要職にある人が、日本も核を持つことを議論しなければならないといっています。唯一の被爆国であればこそ、いかなる国の核実験にも反対し、核保有国に核の廃棄を訴えていくことができるはずです。61年前の広島・長崎、第5福竜丸の核実験被爆事故を忘れることなく、核廃絶を訴えていきたいと思います。
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