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栄養教職員部への扉
「九州ブロック栄養教職員部学習会が鹿児島で開催されました」

内之浦小学校分会 八木智美

 8月23日(土)〜24日(日)に霧島市で学習会が開催されました。
全国的に給食調理業務の民間委託化が進んでおり、薩摩川内市の事例のレポートを基に討議を行いました。討議では、民間委託の阻止は難しかったので、「民間委託を考える会」を立ち上げ、意見を取り入れてもらい、プロポーザル方式で民間委託を始めることができた事例が出されるなど、活発な意見が出されました。調理業務の民間委託化は、調理員の勤務条件だけでなく、私たち栄養教職員の勤務条件にも関わり、最大の被害者は子どもたちであることを考え、今後も学習していかなければならないと感じました。
 鹿児島大学教授の神田嘉延さんの講演「食教育の課題と展望」では、私たちは、子どもの発達の援助、支援をしているのであって、指導や管理をするものではないことや、食は文化であって統制するものではないことや、学校給食法の改正のことなど、大切な話を聞くことができました。
 また、日教組栄養教職員部部長の小栢さんから学校給食法の改正など情勢の話を聞いたり、各県の栄養教諭制度などの意見交換を行ったり、フィールドワークでは黒酢工場の見学や黒酢料理を味わったりし、充実した学習会となりました。



編集後記

 教育の世界には、必要なムダと不必要なムダがあると思います。
誰もがそうだと思うのですが、教職員になって最初の頃は、何をするにしても実に効率の悪いことをしていました。あーでもないこーでもないと試行錯誤をくり返しながら、必死で授業をして、子どもたちとの関係づくりに日々悩んで…そして、当然のごとく色々な失敗をしていました。失敗につきあわされる子どもたちや同僚には迷惑をかけたなあと思います。ですが、こうしたことは教育の世界に絶対必要なムダだと思うのです。
 そして、不必要なムダと言えば「ある小学校で研究公開の前日に、教頭が深夜まで学校に残ってデジカメで撮った写真を展示するために何百枚も印刷し、一本数万円のインクを3本カラにした挙句、カラープリンターを壊した」「自分の実績作りのために、繁忙の度合いも考えず学校に色々なことを押しつけてくる指導主事」といったような例がすぐに浮かびます。また、自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」が「自然体験や道徳教育のためのモデル授業」「心のノート」「全国学力テスト」などを不要としていますが、これらも不必要なムダに分類してよいでしょう。
 今の教育現場には、必要なムダが許されない風潮を感じます。私たち鹿教組の闘いは、学校に必要なムダをとり戻し、不必要なムダを排していくための闘い、そのための様々なとりくみであると思います。
※「不必要なムダ」は日本語としておかしいですが、あえてこのように表現させてもらいました。あしからず。

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