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「十字路2006」 No.3
〜 『見せかけの「教育」の横行』編 〜

 昨年度試行されていた教職員評価制度が、今年度から全校で実施されることになりました。鹿教組は、様々な理由で、教職員の日々の活動を正確に評価することなどとうてい不可能であるとの考え方(05十字路6・7参照…下段ホームページでご覧になれます)から、この制度の導入に反対してきました。しかし、公務員全体への評価制度導入の流れの中で、教職員だけが適用除外となりえないこと、また全国的な状況から、導入された場合においての研究も進め、県教委とも交渉を重ねてきました。
そして、その際に、全国で先行して評価制度・成績主義がとり入れられている他県での問題点、昨年度、鹿児島で実施された試行校での問題点など情報収集に努めました。
今回は、その中から、見せかけの「教育」の実態を紹介します。

[事例1]全県一斉テストを受けている最中に、体調不良で途中で退出した生徒の答案の空欄に教務主任が解答を書き込んだ。

[事例2]1学年1学級のテストの平均点が極端に上がったことを不思議に思った前年度の担任が、現担任に問い質したところ、あらかじめ前年のテストをやらせていた。

[事例3]総合学習で、子どもが花壇の一部に野菜を植えたいと希望したのに校長がそれをゆるさず、来校者に見ばえのよいサルビアばかりが植えられた。

 [事例1]は、教育長の一存でテスト結果を学校ごとに公表することになっている県外の中学校で起こったことです。教務主任はなんでこんなことをしでかしたのでしょうか?
そして[事例2]となると、これはもう特殊な事例ではなく県内でも同様の事例があがっています。[事例3]などは県内のある学校でのことであり、あなたのすぐ身近にも似たような事例があるのではないでしょうか。
これらは、いずれも「子どもたちのためにはまったく役に立っていない」「よい評価を得るために、よい教育活動をしていると見せかけようとした」という点で教育活動とは似て非なるものと言わざるをえません。
鹿教組は、今後も学校からの生の声を集め、こうした『見せかけの「教育」の横行』をはじめとする問題点の指摘に努めます。教職員評価制度が、学校現場をいたずらに混乱させることのないよう、今後も県教委との交渉にとりくみます。実態調査のお願いなどあった際にはぜひともご協力ください。



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