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「十字路2005」 No.9
「沖縄平和学習の旅(2005/8/23〜8/25)」の参加者の感想をお届けします。

 今回、分会の仲間の誘いで参加することになった「沖縄平和学習の旅」。沖縄を学習する・・・そう思うと心が重くなった。巷では晴れやかなイメージが先行するが、ざっと聞いた風でも悲しい歴史を持っている沖縄。でも、ふと思うと沖縄のことは「ざっと聞いた」だけで、現地に降りて沖縄にふれていない、見てないぞ。心が重いといっても伝聞と推量だけでわかった風でいた自分がいたのではないか?そう思って参加を決意した。今回ではまだまだ学び足りない。今回の旅をきっかけにして、また、学びに沖縄に来たいと強く思った。(A支部 D.Sさん)

 戦後60年であるとマスコミにいわれ、ドラマ化や映画化がされています。でも、今一つ実感に欠けているような感じがしていました。今回の平和学習を通して、沖縄の方々の苦悩、痛みを少しでも感じとれたのでは・・と思います。やはり現場に行って体験して身に付いた知識はいつまでも忘れられないと思います。現在の日本・世界を見ているとやりきれなくなってきます。まったく。この旅行を長く続けていけたらいいですね。多くの人にぜひ沖縄での経験をしてもらいたいです。(A支部 A.Tさん)

 沖縄への旅は知ることの難しさ、大切さを考えさせられる学習でした。沖縄には以前修学旅行の引率で行き、沖縄の表紙だけを見てきました。しかし中身は全然知っていなかったことに気づかされました。同じ場所に行き説明を受けたはずなのですが・・・。 沖縄の高教組の方に説明を受けたときに鳥肌が立つくらいに言葉にできない感情がわき出てきました。本当の暗闇がどんなものか、戦火での差別。冬にもう一度行くことが決定されているそうです。本当の沖縄を知りたい方は、ぜひ、行かれてください。組合に入っているからこそ知ることができ、考えさせられたと思います。本当によい学習でした。(A支部 N.Kさん)

 今回沖縄平和学習の旅に参加して、ぼくらは戦争をなくすために、どうすればよいかをそれぞれ考える必要があるだろう。チビチリガマでの集団自決の判事は衝撃的であった。出て行けばひどい殺され方をされると教えられてきた追いつめられた人たちは肉親同士で殺し合うことを選んだのだ。これには、言葉にならないものがあった。また、沖縄は本土決戦のために時間稼ぎにされたことで、多くの住民が戦いの犠牲になったことも私たちは忘れてはならないだろう。戦争のない世界にするためにも、僕たちは今回見知ったことを伝えていく必要がある。(A支部 Y.Oさん)

 青い空、青い海、そして白い砂浜。それが一般的な沖縄のイメージ。嘉手納基地を望む、道の駅の展望台。翌日には白い煙が上がって爆発事故が発生。高速道路では軍用車と一般車の事故。民間航空機は低空飛行の離着陸、突然サイレンを鳴らして走る不発弾処理車、ジェット戦闘機の爆音、どこまでも広い基地、ここは本当に日本の国の中なのか?チビチリガマの集団自決、糸数壕の暗闇、ここには戦争の記憶がまだ多く残っている。日本という国家に見捨てられた人々の記憶が。不発弾がまだ多く残っていて、島の多くは米軍基地ではあっても、ここに住む人々はとても優しく、そして新しい沖縄を作り出している。本当の平和を、争いのない社会を求め、さらに青い空、青い海、そして白い砂浜の沖縄をとり戻す。これが我々の責務である。(K支部 D.Nさん)

 沖縄では本当にいろいろなことを学びました。本当に「百聞は一見にしかず」だと思いました。2学期になってから、学級の生徒にパワーポイントで写真を見せながらシヌクガマとチビチリガマの話、米軍基地の話象のオリの話などをしました。以下は子どもたちの感想です。「チビチリガマの出来事がすごくかわいそうだと思った。だから、シヌクガマにはハワイから帰ってきたおじいさんがいてよかったなと思った。」「娘に自分を殺してといわれて殺す親はとてもつらかっただろうと思う」「今日の話はすごくためになる話だと思った」「戦争中の間違った教育のせいで多くの人たちが、亡くなったということを知って、やっぱり戦争はいけないなと思った」(T支部 H.Uさん)

 沖縄は3回目でしたが、初めて行くところも多く、また、沖縄高教組の方の説明もあり、たいへん充実した3日間でした。ガマには3カ所行きました。全員助かったシムクガマ、集団自決が起きたチビチリガマ、病人・軍人・住民が隠れたアブチラガマ、その隣には家畜と朝鮮人の人たちのガマがありました。強いものが安全な場所をとり、弱いものは一番危険な場所に追いやられる・・・。この構図はいつの時代も同じだと思います。戦争をしたいのであれば、それを決めた人たちが、まず前線に行くべきだし、年金制度を変えたいのであれば、まず議員年金を変えるべきだと思います。今度の選挙、絶対に自民党に勝ってほしくないと思います。(A支部 H.Aさん)

 終戦60年の今年に沖縄を訪ねることができ、大変感謝しております。お隣の県に暮らしていながらも知らないことばかりであること、また、これまで知ろうとしてこなかったことを、今更ですが恥ずかしく悔やむばかりでした。3日間の日程は大変充実した経験ばかりでこのようなツアーに参加させていただいたことをとてもありがたく思い、また今後学んだことからさらに、自分で知識の積み上げを行っていこうと思っています。自分の中で、今更ではありますが、「ほっておけないこと」こととして沖縄に接していきたいと思います。このような機会を与えてくださり、誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。S支部 Y.Yさん)

鹿教組では加入してくださった方に、随時こうした学習の機会を提供しています。




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