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問題提起!「十字路2005」 No.6 |
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「職場環境の違い」編 |
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あなたは、今年から一部試行が始まった「教職員評価制度」をどのように考えていますか?鹿教組は、大前提として「教職員の日々の教育活動を、評価するのは不可能」だと考えています。中には「そんなことはないのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は「それぞれの教職員が置かれる環境の違い」に焦点をあててみました。
その@ 学校・学級規模の違い
鹿児島県には900校くらいの学校があるわけですが、その中には、1355人の児童がいる大規模校もあれば、1人しかいないというところまであります。40人学級もあれば、10人学級もあります。複式学級もあります。
そのA 学校内での条件の違い
例えば、小学校であれば1年生担任と6年生担任では仕事の内容が大きく違います。中学校であれば教科によって授業時数にも差があり、少ない時数の教科担任は免許外教科を担当せざるを得ない場合もあります。
他にも細かくあげれば、きりがないと言ってよいほど職場環境は千差万別と言えます。無論、私たち教職員の仕事は、こうした環境の違いを受容したうえで、日々子どもたちと向き合うことに他なりません。ただ、ここで言いたいのは「様々な環境の違いのもとではたらく教職員を一律に客観的に評価すること自体が不可能である」ということなのです。
鹿児島でも、県教委が05年3月に「中間報告」を出すなどして「教職員評価制度」の導入を検討していますが、はたして、このまま導入されてよいものでしょうか?ちなみに、県教委は「将来的に給料等や人事等を含めた処遇への反映を検討する」としています。
鹿教組は、この問題について制度導入が検討され始めた時点から、上記のような職場実態等をふまえて交渉し、拙速な導入に反対しています。

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