鹿教祖戦後史-結成から3.11
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―460―編集後記 鹿教組は,2012年12月6日に結成65年周年を迎えました。これを1つの節目として,戦後,鹿教組が結成され今日に至るまでのあゆみを年表という形でまとめようと企画し,2012年4月以降作業を進めて参りました。当初,「鹿教組65年史年表」と仮題をつけておりましたが,区切りよく65年にはなりませんでしたので,戦後史と致しました。ここに「鹿教組戦後史~結成から『3.11』」発刊の運びとなり,作成に携わって頂いた多くの方々に感謝の意を込めて完成を報告いたします。 鹿教組は,終戦直後の厳しい環境の中教育復興を掲げ,荒廃した鹿児島の教育を立て直し,民主主義が息づく社会を新たに創ろうと闘ってきた教職員の力で結成されました。年史をたどると,その結成以降,教育はもとより,平和・労働・環境などさまざまな闘いの場に鹿教組組合員の姿があることが分かります。 「3.11」を機に,時代は敗戦に匹敵する変革期を迎えています。戦後半世紀以上にわたり日本を支配してきた体制を打ち壊すことは困難ではありますが,動き出した流れを押しとどめることはできません。また,教育・平和をとりまく状況は,第2次安倍政権の推し進める政策により一層厳しさを増しています。敗戦を経験した教職員たちが新たな世界の創造をめざして闘ったように,「3.11」を経験した私たちが子どもたちとともに何をどう考え行動するのか。市民とともにどのような世界をめざすのか。本書がその道しるべとなることを心から願います。(外山 仁子) どうにか終えた、というのが本音です。「3.11」で区切ろうと自ら編集方針を示しながら、ここまで発刊が延びたのは私の個人的理由によるもので、鹿教組の皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。 「3.11」以後、民主党政権の瓦解、第2次安倍政権誕生と壊憲路線によって、この国は世界の「孤立した国家」として再び登場してきています。「気分」によって支配されているこの国の保守的、排外主義的、自己責任の社会の「空気と現実」をリアルにみつめること、今、私たちに最も必要なことと思います。渕上印刷やPC入力を手伝ってくれた仙田君等に心からお礼の言葉を申し上げたい。(児玉 靖正)編集委員と分担 1990年代以降の「組織・教研等」,「労働・市民運動・県政等」の一部は下馬場学,「賃金・権利等」は籾木満洲男,他は児玉靖正が担当。全体の校正・レイアウトは外山仁子と児玉靖正が行い,渕上印刷との調整など外山仁子が行った。また仙田泰文さんはじめ数人の方にPC入力の協力を頂いた。編集委員 下馬場 学    籾木満洲男 児玉 靖正    外山 仁子鹿教組戦後史-結成から「3.11」

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